相続に向けて事前に出来る事
遺言書を作成する
ご自身の財産を誰に相続させるかを決めておきたいとお考えになる方もいらっしゃるかと思います。
遺言書がないまま亡くなった場合、相続人は遺産をどう分けるかを協議することになりますが、この協議の際に争いになることがしばしばあります。
亡くなったあとの相続人間の争いをなくすために遺言書を作成しておくことは有用です。
財産を適正に管理する
ご自身の財産をどのように使われるかは自由ですが、ご自身の判断能力が乏しくなってから訳も分からないままに財産が散逸していってしまうことは避けたいものです。
今は財産管理に問題ないとしても後に判断能力に問題が出てきた場合のことを考えて財産管理の体制を整えておくということも事前に出来る事です。
任意後見契約を検討するというのも良いでしょう。
相続税のことを考えておく
相続によって取得した財産等の価額が一定額を超えた場合に相続税が課税されますが、想定される遺産額から相続税が発生すると予想されるときには、相続税のことも考えてどのように財産を分けるかについても考えておくと良いでしょう。
また、基礎控除額の範囲内で贈与をする、生命保険の非課税枠の範囲で生命保険契約をする、貸家を建てるということも検討して良いかも知れません。